【梶・かじ】

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【梶・かじ】


 梶紋は長野県の諏訪大社の神紋として有名です。梶の葉は神への供物を盛りつける食器として、また皮は白和幣(しらにぎて・カジノキの皮の繊維で織った白い幣)としてともに神事に用いられました。

 古くから梶の葉は七夕の祭りと深い関係を持っています。中国から渡来した乞巧奠(きこうでん)は旧暦の7月7日に行われる行事で、奈良時代には日本古来の祭りである棚機(たなばた)と習合して現代の七夕の祭りとなりました。七夕の日には、朝露を集めて墨をすり、梶の葉に歌を書いて織姫と彦星のお祭りをしました。

 カジノキの皮が織物の繊維として用いられたことから、機織りの祭りである七夕には、元々深い共通点があるのでしょう。

 梶紋は諏訪大社の神紋であるとともに、諏訪信仰を奉斎した金刺氏やその一族の諏訪氏が家紋としました。さらに諏訪大社は軍神として武家からも崇拝されたため、諏訪信仰に基づき信濃国、甲斐国の武家に使う家が多く見られる家紋です。

 信濃国・甲斐国周辺の日本全国に諏訪神社が分祀されると、梶紋も全国へと広がりました。江戸大名家では信濃国高島藩諏訪氏、陸奥国会津藩保科松平氏、肥前国平戸藩松浦氏、武蔵国岡部藩安倍氏の4家、幕臣では40数家が使用しています。山梨県から東海地方に多く分布する家紋です。