【亀甲・きっこう】

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【亀甲・きっこう】


 亀甲紋は正六角形の連続文様から紋章化した家紋です。亀の甲羅の模様に似た形から、その名称となっています。連続文様の一つで、家紋としては通常外に太く中が細い二重の六角形で、中に花角や花菱を描きます。そして単独で描くよりも3つ山の形に寄せて描かれることが多い家紋です。

 エジプトや中東では紀元前の遺跡でも亀甲文様を見ることができ、日本でも5世紀以降の古墳から出土する大刀の柄頭(つかかしら)にも多く刻まれています。

 出雲大社が神紋として亀甲に剣花角を使用するのが有名で、周辺の神社でも神紋として亀甲紋をベースにしたものを用いている所が多く見られます。

 鎌倉以来の名家二階堂氏や、近江の戦国大名浅井氏が用いた家紋です。また江戸大名家では遠藤氏、相馬氏、堀氏、六郷氏などが用いています。