【斎藤道三・さいとう・どうさん】
2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』で大きな存在感を見せている斎藤道三。かつては油売り商人から美濃国主になったと言われていました。現在は史料によって油売り商人説は否定されましたが、父子二代によって低い身分から出世した人物であることは確かです。 その斎藤道三の肖像画に描かれているのが「二頭立浪(にとうたつなみ」という家紋です。実はこの「二頭立浪」はこの肖像画以外には史料がなく、本当に道三が家紋として用いていたかは不明です。 浪は戦場において寄せたり引いたりする用兵の妙を表し、左右に描かれる奇数と偶数の飛沫は、世の中には割り切れるものと割り切れないものがあるということを表しているとも伝えられています。 |