「十三仏」について

十王信仰に基づき閻魔王を初めとする冥途の裁判官である十王及び、 その後の審理を司る仏をあわせたものが十三仏と言われております。

仏教では人間は六道の中で輪廻すると教えられておりますが、 その六道とは、「 地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天 」の 六つの世界をいい、 我々の住む世界(娑婆)は、この六つの世界から成り立っています。

1~3の三つを三悪道、4~6の三つを三善道とも呼びます。

人間は人間界にいますが、この世で悪行を繰り返せば、畜生や地獄に生まれ変わり、 善いことを積み重ねれば天に生まれ変わります。

これを六道輪廻(りんね)と呼びます。


十三仏は故人の魂をどの世界に連れて行くかの審理によって決めております。

審理は死後七日目から始まり七日ごとに行われます。
故人の追善供養が初七日に始まり、四十九日まであるのはこのためです。

1年、3年、7年、13年、33年の年忌が行われるのは、 少しでも裁判の条件を良くしてあげるためと考えられています。
【カーン】不動明王 初七日

【バ ク】釈迦如来 十四日

【マ ン】文殊菩薩 二十一日

【ア ン】普賢菩薩 二十八日

【 カ 】地蔵菩薩 三十五日

【 ユ 】弥勒菩薩 四十二日

【バ イ】薬師如来 四十九日

【 サ 】観世音菩薩 百ケ日

【サ ク】勢至菩薩 一周忌

【キリーク】阿弥陀如来 三回忌

【ウ ン】阿しゅく如来 七回忌

【アーク】大日如来 十三回忌

【タラーク】虚空蔵菩薩 三十三回忌