「龍」について
龍は、インドの神話や中国の神話に登場する伝説上の動物です。 悪の化身とされている西洋のドラゴンとは全く異なり、東洋、 特に中国においては三皇五帝の神話から四霊(麒麟、鳳凰、亀、龍)として、あるいは皇帝始祖として、存在しました。 特に完成された「龍」は漢の高祖以来、歴代皇帝の象徴として宮殿、 玉座、衣服、その他美術品など「皇帝コレクション」に描かれています。 龍顔、龍車、などに天子まつわる漢語や物語も含め、 中国の龍は日本でもかなりお馴染みな存在となっています。
日本の龍
日本には、4~5世紀頃、神の使いとして 中国から伝来したと言われています。 蛇(おろち)信仰の地盤があった我が国では 当初から比較的抵抗なく受け入れられ、 雲雨を自在に操る水神として崇められ、やがて 四神(白虎、朱雀、玄武、青龍)となり、都の守護神として定着しました。 その後、時代を経るに従い神道だけではなく 仏教の宗教思想とも融合し「龍神」「龍王」として独自の神格化を遂げてきました。 ここで日本の龍が誕生したのです。 以来、日本の龍は画家や工人達の匠の心を捉えて離さない、最高の題材としてゆるぎない地位を築いてきました。
彫銀の龍
私共「彫銀」も、森羅万象を一切守護すると言われる、迫力ある「日本の龍」を目指しております。 そして、時代に媚びない最高の龍を大切にし、 皆様へ伝えて行く努力をしていきたいと考えております。
龍のつく用語
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用語解説
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